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あなたの充電環境を守る認証 充電のリスクと安全性
2018 2018-10-04

「充電作業」は日課

スマートフォンをはじめとするポータブル機器は、今や我々の生活必需品といっても過言ではないほど身近なツールとなりました。スマートフォンは、特にバッテリー消費量も大きいため、毎日充電をしている人がほとんどではないでしょうか?  ガラケー時代に週1, 2回でもバッテリーが持っていたことが懐かしく感じます。

スマホが普及した現代、「充電」という作業は、その頻度と重要性が増し生活に欠かせないですね。ヘビーユーザーなら1日に1回では足りず、モバイルバッテリーを常備している人も少なくないと思います。普通の使い方の人でも、長時間の外出の時などは、外出先での電池切れが心配でモバイルバッテリーを持参する人も多いのではないでしょうか?

これほどまで身近になった「充電作業」、それを支える縁の下の力持ち的な存在(道具)はなんでしょうか?「アダプター」、「ケーブル」です。これらは、毎日欠かさず使うので旅行や出張の際にも必ずもって行く必需品と言えるでしょう。電器店は当然、駅の売店でも、コンビニでも、旅先の小さい商店でさえも、充電用のケーブルやアダプターを見かけるようになりました。

 

充電のリスクと安全性

毎日使うこれらのツール、最も重要なものは何でしょうか?「安全性」ではないでしょうか?
日常生活に欠かせなくなったこれらのツールは、安心して使いたいものです。

充電という作業にはリスクが伴い、各ツールは熱を持ちやすい特性があります。そのため、発煙・発火の危険性とも常に隣り合わせです。発煙・発火すれば付近の物への損害、やけど、怪我、最悪の場合、火災などの大惨事を招きかねません。記憶にも新しいかと思いますが、通勤時間帯の電車内で出火騒ぎが発生したことがありました。

同じ電車に乗り合わせた人だけではなく、運転見合わせにより、多くの人々が被害を被りました。当事者も大切な所持品を失ったことでしょう。更には損害賠償を求められた可能性も高いです。

その原因は、「一番安かった」という理由で購入したモバイルバッテリーの使用による発火でした。モバイルバッテリー自体は安いとしても、それが原因で高価なスマホを損傷したり、自身が大怪我を負ったり、賠償責任を負ったり、住宅が焼失してしまうなどの事態になれば元も子もありません。リスクを考えれば、多少高くても、安全性が保証された商品の方が安心です。

信用の置けるメーカーの商品であれば、安全性は一定水準をクリアしていると思われますが、消費者への正式な証明としては、第三者認証機関によって行われた認証試験が有効とです。

 

MCPC認証試験について

この安全性を確認し、安全基準を満たした商品にMCPCロゴを付与するため、MCPC認証試験をアリオンで実施しています。対象品目は、下記の通りです。

  • USBチャージャー
  • モバイルチャージャー
  • 車載埋め込み型USBチャージャー
  • 特殊な専用USBチャージャー
  • USBケーブル:Type-C to Type-C, Type-A to Type-C, Type-A to microB
  • アダプター:Type-C to microB

上記の各タイプでそれぞれ設けられたテスト項目があり、仕様に応じた規格に基づいてテストを実施します。仕様通りの電流・電圧になっているかなどの基本性能の確認も行いますが、本認証試験で最もネックになるのは以下項目です。

  • 温度上昇または過電流時の保護機能試験
  • 熱こもり環境試験

規定されている限界値に達するまでに内蔵センサーが問題なく機能し、出力を停止する、もしくは電流を大幅に下げるなど、保護機能が働くかを確認します。

過電流保護試験では、電流が限界を超えた場合に出力をOffまたは非常に小さい値まで低下させるかを確認します。温度上昇時の保護機能の試験では、温度の上限値を設けていますが仕様に規定された値までに出力がOffになるかを確認します。

このテストで問題が発生すると、ケーブルのコネクタ部分から接着剤が飛び出したり焦げや変形が見られる可能性があります。一般的な使用環境でこのような異常状態に達することはあまりないと思いますが、もしその様な状況になった場合、センサーが働かなければ、発煙・発火など危険な状況を招きかねないことが分かります。

熱こもり試験では、検証用機材から負荷を掛け続けた状態のまま熱こもり環境に放置し、長時間置いて発煙・発火等がないか、一定条件に達した場合に給電を停止するかなどをテストします。もし、冬場に布団の中で充電しながら眠ってしまった場合、発煙・発火すれば大惨事になりかねません。

このような保護機能は、チャージャーだけでなく小さなケーブルにも備わっており、先端部分にセンサーが実装されています。Type-Cだけではなく、microBの小さいコネクタにも備わっているのです。但し、安価な物にはセンサーが実装されていない、もしくは正常に機能しない可能性が高いです。

 

最後に

これらの試験ではアリオンで独自開発したテスト機器も使用しており、他社では簡単に真似できない検証サービスのご提供が可能です。メーカーや販売者であれば、MCPC認証試験をパスしたロゴ付製品であれば、安心して商品を売ることができます。消費者も安全性を見極めるための指標として「MCPCロゴ」の有無を確認してから購入するようになると思います。今後の安全充電機器普及と販促のためにもMCPC認証を取得することをお勧め致します。

(この投稿は認証試験.comから抜粋したものとなります)

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